トリアージタッグの運用方法は変更した方が良い(埼玉SMART方式)

標準的トリアージタッグ運用方法

従来3 枚つづりのトリアージタッグ運用は1枚目を災害現場(救護所からの搬出時),2枚目を搬送担当機関(救急隊),3枚目を収容医療機関が保管する方法で運用していますが,本方法では災害現場における傷病者情報を本部がタッグを用い収集できません。

標準的運用方法の模式図

埼玉SMART方式

消防局(本部)の機動救助隊, 県防災航空隊,埼玉 DMAT から構成される埼玉県特別機動援助隊,愛称「埼玉 SMART(Special Mobile Assistance Rescue Team)」(以下,埼玉 SMART) では2008(平成 20)年 より1枚目をトリアージポスト(以下,ポスト),2枚目を救護所から医療機関への搬出時に剝がし本部が回収する方法を採用しています。本方式では1枚目タッグをまずポストで回収するので, 本部がトリアージ傷病者数,重症度把握および傷病者一覧表を早期から作成可能です。

埼玉SMART方式の模式図